🎤

ZENはお金だけではなく人のつながりのありがたみが感じられる(NPO法人Kodomo Saijo)

今回は、愛媛県西条市でこども食堂など幅広く活動されているNPO法人Kodomo Saijo大道さんに地元西条高校の高校生がZENバサダー(ZEN親善大使)としてインタビューしました。
 
インタビューを受けていただいた人 NPO法人Kodomo Saijo 大道世紀江
インタビュアー 西条高校商業科 太田歩乃夏(ZENバサダー) 西条高校商業科 加地実結(ZENバサダー) コーディネーター ZENTECH代表 鈴木直之

鈴木直之以下鈴木):本日はよろしくお願いします。

太田歩乃夏以下太田):子ども食堂っていうのは、大まかには私たちもZENを見させていただいてわかるんですけど、もっと詳しいことをお聞きしたいです。

大道世紀江氏以下大道):今はね、毎週土曜日に子ども食堂してて。 子ども食堂って言っても、1番最初は地域の人誰でもウエルカムやけん、おじいちゃんとか、おばあちゃんとかね、おじいちゃんはあんまり来んけど、おばあちゃんとは結構異世代の交流になっとったんやけども、コロナやけん、ちょっとできなくなって、子供も来ない日もあるぐらいなんやけど、その1人親さんは玄関先でお弁当配るだけやけん。来てくれて、持って帰ってくれるけん。まあ、毎回50人分ぐらいは作って渡すみたいな感じで。 コロナになって、ひとり親さんの支援に力が入り出してから、もっと なんとかしたいという気持ちになって、火曜日もやろっかねって。で、今度夜にやろっかね、と。 やっぱり働いて帰って、何もせずにご飯も出来とる。お弁当を渡すだけで、それも手作りのお弁当でね。 まあ、喜んでもらえるんやないかなと思って。で、やっぱり土曜日よりも火曜日の方が嬉しい。嬉しいというか、助かるという声が。まだ1回しかしてないんだけどね。「火曜日の方がいいです。」と言ってる人がいて。ていうか、人数も多いので、一目瞭然なんやけどね。 なので、ちょっと火曜日に。でも月に2回からかなと思うんです。 毎週はちょっと人手が足らなくて難しいところもあるので…。 子ども食堂も土曜日も1番最初は月1回だった。周りから1回ぐらいでなんになるん?みたいな、相当ひどいことも言われつつ。でも、そんなんは気にせずにやりよったんやけど、それがだんだん第2と第4になって。で、今告知してるのは第2と第4なんだけど、そろっとしよる、毎週(笑)。

加地実結以下加地):部活の先輩が子ども食堂に行って、将来の夢がはっきりしたっていう話を聞きました。

大道:あ、ほんとに聞き間違いでも嬉しいねぇ、そうなんだ嬉しいな。 そうやってお手伝いが来てくれるとなるとね、毎週でもできるかなっていう。でも夜やけん、なかなかね。 夜、ひとり親さんの家庭だけじゃなくて、両親が働いてて夜遅いとかいう子供らは、ここで食べてね、お母さんお父さんの帰りを待てる、そういうのもいいかなと思って、夜やりたいなと思って。 で、火曜日にもしようかなと思って。 貧困云々だけじゃなくて、孤食、1人ぼっちで食べよるとか、カップラーメンしかないとかいう話もよく聞くけどね、 パンしかないとかね。なんでもいいんだけど、例えばパン1つでも、 なるべく 1人ぼっちで食べるよりみんなで食べた方がいいじゃんっていう。 子ども食堂はそんなもんですかね。

太田:ありがとうございます。

加地:ZENを使用されてると思うんですけど、使用して感じたことというか、前と違うことはありますか?

大道:前と違うこと?そうだな。1番最初はあれだったんですよ。 子ども食堂で、コロナが始まっちゃって、室内ではなかなか会食が難しい、では外で食べようかみたいな話になった時に、ZENで寄付じゃなくて、みんなにお手伝いを頼んだんですよ。 そういうのもできる。1番最初はそれだったからかもしれないけど、身近に感じられるよね、サポートというか、応援というか。 だから、それはいいなって思ってます。全然知らない人にも声かけられる。 私は知らない。でも、その人たちが助けてくれる。なんかすごいあったかくて、身近に感じられて。 で、 1番最初にもらったお金で買ったのが鰹節だったんだけど、なんかね、ありがたみがちょっと違っとった。寄付っていうのはね、1人の人がどうぞって(くださって)ありがとうで終わりやけど、でもZENっていろんな人のありがとうが重なって、誰やらのありがとうがここから来て1人じゃないじゃん、色んな人の思いが積み重なってるっていうのがすごい感じられて、ありがたかったね。 いいなと思ったけん、広げな。頑張って広げにゃ(笑)

鈴木:今からZENバサダーの部隊を作って広げていくんで。

大道:よろしくお願いします(笑)

鈴木:大道さんは子ども食堂もやってて、支援される側っていうのもあるんだけど、 実際にZENも作ってくれて、お金出して登録するマイクロスポンサー側にもまわってくれて。

大道:そうそう。

鈴木:その辺りの話もお願いします。支援される側なのに、支援する側にも回ってみた、みたいな。

大道:daido ZENという形でね。やっぱりお互い様よね、助け合い。 私らはご飯作って子供らに食べさせてるけど、 材料は地域の農家さんが持ってくるとか、家庭の人たちが家に、お歳暮でいっぱいもらった何やらあるわ、持ってくるわ、あるよ、あるよとか言っていっぱい色んな人から集まって、それで食べさせてあげれるとか。 それで、今度は誰かさんからいっぱいもらったものを全然違う人が来た時に、あ、これ誰やらさんからいっぱいもらったけんどうぞみたいな、じゃあ、ありがとうみたいな。物々交換じゃないけどそういうことがあったりとか。 気持ちの物々交換って、そういうのはあるでしょう?お互いがありがとうって言い合えるようなことがあったりもするし、そういうのがいいよねってね。だけん、困ってる人がいたら助けてあげるのは普通という感じ、そんな世の中になったらいいね。

太田:はい。 実際に、マイクロスポンサー側っていうのもあると思うんですけど、 自分がZENに登録したお金が配分されていくことが、このアプリって、すごい目に見えてわかるような仕組みになってるじゃないですか。そういうのを見て、なんか自分が使ってくださいって出したお金がいろんな人に配分されてるのを見たり…

大道:それはちょっとね、正しい答えにならんと思う。私もらう方にも入ってるから、自分の応援してるとこもあるやん。何団体もある中に、 こことここは私も応援したいなとかいうのあるじゃん。だけど、自分はもちろんKodomo Saijoに入ってるけど、自分の友達がKodomo Saijoに入ってくれとったら嬉しいなと思うし、私はKodomo Saijoしか応援できんけど、こっちもこっちも、ここも頑張っとる、応援したいやんと思うところに行ったら「やったー!」と思うけど、そっちいったかーって(笑) だからちょっと参考にならんと思う。そこんとこは、ちょっと全然関係なしの目では見れない。やっぱりこう可愛いけん、こっちの応援したいとこが。こっちにいけって思う(笑)。 そしたら、ダイレクトに寄付をしろって思うけど、そこまでの余裕はない。

鈴木:だから例えば、応援したいところがあるって言って、100円ずつ配ったところで、そこも100円もらってもなー、みたいな。普通にリアルに100円もらってもしょうがない。でも、 ZENの仕組みで100円回ってきたら、ああ、よかった、daido ZEN100円分来たわ!と、ちょっと嬉しい。 やっぱり直接応援するってなったら、金額的にも見られたりするから、なんか、えー、こんだけ?みたいなことになってしまう。 でも、ZENの場合は大道さんがさっき言ったみたいに色んな人の思いというか、いろんな人の思惑みたいな、応援する気持ちみたいなものを感じられるっていうところが面白いかなっていう。

大道:なんかね、お金じゃない感じがいい。

加地:市役所にさっき行ったんですけど、市役所の方は、ZENの仕組みはもう理解するのがすごく難しいっておっしゃってたんですけど。

鈴木:自分が全然お金出さなくても、寄付できたりするっていうことの意味がなかなか伝わりにくい。使う側としてユーザーとして、 あのアプリを使うってなった時に、例えば、ZENを他の人に進める時、ZENってなんなの?って言われた時に、説明しにくい。

大道:説明しにくいというのははわからんこともない。

加地:そういう風に使った時感じたり、他の人にその説明する時、どういう感じに説明するってありますか。

大道:どうやろう?やっぱり見せて、ここにお金入っとるやんとか言って、いいね!じゃないけど、送ったらこの人のところに行って、この人が応援してる人とかのこの人のところにって、流れまで説明する。そんなにわからん人いませんね。 え、そんな難しいんかな。

鈴木:うん、ちょっとね、直感的に分かりにくいみたいなのが多分あって、 寄付するイメージやったら、自分のお金を応援したいとこに出すっていうのが普通じゃないですか。それがなんで自分がお金出さんで、そこに行くんかと。

大道:寄付って思うけんやないんかな、最初に。 多分うちはもうそういう感じで言ってなくて。宣伝する側としては、ZENを広めたい感じで、鈴木さんを広めたい感じ。だから、うまいこと行っとんかもしれん。あんまり難しく考えてない、逆に。

鈴木:なるほど。

太田:子ども食堂の何か(イベントが)、あるたびにZENに投稿をされたり、さっき(ZENで)投稿にいいね!がついたら、食堂のために使われたり、 今後学習支援とかもしたいって書かれているのを見させていただいたんですけど、 どういった形でZENが使用されるのかなっていうのがすごく気になって。

大道:あ、お金をどう使うか。そうだね、やっぱり材料になっちゃうのかな。最初の鰹節じゃないけど。ちょっといいものを買う。もらったものではなく、ちょっと立派な自分でもあんまり買わんような美味しそうなのを買って、これもZENでもろたやつやで!みたいな感じで。ちょっと違うよ、今日の鰹節は、みたいな感じで出せるなっていうのかな。 みんなにわかりやすいように使う。宣伝やないけどね。 子供らにはあんまり言ってもわからんやろうけど、スタッフとかはわかるわけやから。ZENのお金で買ったものよって分かりやすいことに使う。だけん、学習支援とかには金額はちょっと難しいかな。もし学習支援で使うんだったら、文房具とかね、そういう形になるけど。 だから私の中では、使い道としては、分かりやすいものに使うっていう感じですね。

太田:はい。

大道:その特別に何かをこのお金で、とかなるのはもうZENだけ。やっぱりそれがちょっと違うんよね。 だって、全然知らない人が、もちろん応援してくれるのはありがたい。それで今回もまた子ども食堂ができます。ありがとうございます。というのは、もちろんあるんだけど、やっぱりなんていうか、ZENで集まったお金はもっとね、さっきも言ったけど、しつこいけど、なんかいっぱい重なっとるもん。 なんかありがたいがいっぱい重なっとるって言うんかな、ちょっとよくわからん、表現ができんけど。ちょっと重い。うん、まあ違うよね。

太田:はい。

大道:あれ?なんかおかしいこと言ってる?

鈴木:めっちゃええこと言うてくれて。仕込んでんのかなみたいな。全然打ち合わせもなんもしてへんのに(笑)

大道:でもそれって、自然と出てくる気持ちやけんね、それはやっぱりいいよね。 今度また土曜日子ども食堂にZENの説明しにきて。

鈴木:分かりました。また説明しに行きます。本日はありがとうございました。

太田・加地:ありがとうございました。
 
今回インタビューに協力していただいた大道さんが活動されているNPO法人Kodomo SaijoのFacebookページはこちら。